琉球の船がムカデ旗を掲げるわけ

昔話に龍がよく出てきます。あるとき一匹のムカデが住処を探して野山をさまよっていました。なか なか思ったような場所が見つかりせ ん。せっかくこの場所こそはと思った木の穴や家の床下などがあっても そこにはもう先に住みついているほかのムカデがいます。早く住処を見つけ ないと寒い日が来てしまいます。とう とう山深い池のほとりに来てしまいました。やっとそこに思ったような大きな穴 を見つけてそっと中をのぞいてみました。「あったかそうでなかなか良さそうだ」と思って中に入ってみました。「これはいい。まわりもやわらかくてあったかい」 さっそく穴の中の掃除を始めました。するとどうでしょう。地面がぐらぐらと揺れはじめました。「わーこりゃひどい大地震だ」。ムカデがほら穴だと思ったのは龍の耳の穴だったのです。龍はニワトリに助けられて耳の中のムカデを取ってもらいました。それから龍はムカデを見ると耳をふせておとなしくするようになりました。龍は「水の神」です。船乗りは海に出るとき「ムカデ旗」をかかげて海が荒れないようにしているのです。              月刊やいま より

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