猫の脈をみた男

ある時、琉球の王様が病気に なりました。王府は大急ぎで医者を探し琉球で1番の名医だと言われている医者をお城に呼 びました。そんな時ある役人が 言い出しました。「よし その医者がどの程のものかわしが、みてやろう」。その役人は一匹 の猫を連れてくると足に糸を 結びその糸の端を別の部屋に 待たせてある医者に渡しました。「おそれおおくも直に王様 のからだに手を触れることはで きない。この糸を通して王様の 脈を取れ」。医者は言われたと おりその糸の端を取ってしばらく脈を取りました。そして「はい、わかりました。これはとて も元気な猫の脈で、どこも悪い ところはありません」。役人は すっかり感心してしまいました。 「おそれいりました。あなたを試したことを許してください。」 と言って今度は王様のところに連れて行って王様の脈を取らせませした。 こうしてこの医者はお城に住み、ずっと王様の健康を見守ることになったそうです。その医者の弟子たちは村や街に住んで、みんな「名医」と言われるように なったそうです。                                       月刊やいま より 

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