大魚をさらった大津波

これは波照間島い伝わるお話です。

むかし 漁師が、海で網を打っていて、とてつもなく大きなさかなを、網にかけました。漁師は、近くにいた仲間に手伝ってもらい、やっとの思いでその大魚を浜にあげ、村の人たちみんなで食べようと相談していました。そのとき、その大魚が沖に向かって叫びました。
「おーい 助けてくれ。今夜、私は切りきざまれて食べられてしまうのだー!!」
すると今まで静かだった海が、不気味な音を立て、沖の方に黒い波が立ち上がりました。それがどんどん島に向かって迫ってきます。漁師や村人たちは、あわてて、島の高いところに、逃げました。ドドドドド・・・大きな波が島にぶつかり、浜に近い家々をすっかりおおいつくし、やがて沖の方に引いていきました。波の消えた浜には、そこに建っていた家々も、せっかく苦労してとった大魚も、みんな無くなっていました。

この話は 石垣島に伝わっている「人魚と大津波」の波照間島版だと言われています。

                                         月刊やいま より

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