大浦山の鬼岩

昔々、伊原間のあたりではひどい災難が続いて、日照りで作物がみんな枯れたり、悪い病気が流行ったりしたそうです。みんなが困っているときに一人の占い師がやって来て、その話を聞き、さっそく占ってみることにしました。占いが終わり占い師が「あの大浦山の中腹の、おそろしい鬼の顔のような岩にたたられている」と言うのです。村人たちはみんなで、どうしたら良いのかと話し合いましたが、なかなかいい知恵が出てきません。そのときひょっこりと現れた子供が言いました。「みんな大事なことを忘れてるよ。昔からシーサーは村のあちこちで魔除けをしているよ。だから大きなシーサーを作って、あの岩をにらませたらいいさー。」それだ!!と村人みんなで、大浦山の大岩に向かって大きなシーサーを作りました。すると、ぴたりと災難も収まり、この村はそれからみんな幸せに暮らせるようになりました。今でも大きなシーサーが伊原間から鬼岩をにらんでいますよ。

(月刊やいま より)