アイナマ石

昔、川平村から平久保村へ嫁入りをする娘がいました。

その嫁入りの話は、親同士で決めたものでしたので、娘は相手の顔も知らず、しかも、島の果てで川平村からは2日もかかる遠くて厳しい生活がまっている平久保村への嫁入りに大きな不安をいだいていました。

そこで、娘は、赤石を過ぎ、クーラダー(小浦田)を過ぎて、いよいよ平久保村へと近づいている山道を歩いていると、急に「小便がしたい」と言って林の中に入っていきました。しかし、いつまでたっても戻ってきませんでした。心配した供の者が林の中に探しにいくと、そこに娘の姿はありませんでした。辺りを見渡すと、そこに石があるだけでした。

娘を探しに行った供の者たちの間では、意に添わない結婚を苦に娘は石になってしまったのだとの話になり、その話が広まって、人びとは、その石を「アイナマ石」と呼ぶようになったそうです。

娘が悲観のあまり石化した伝説はほかにもあり 石になった花嫁という「アイナマ石」の伝説も人頭税制度下で苦しんだ

農民や女性たちのやり場のない悲しみと怒りが 石を通して伝わてきます。

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