赤馬

昔々

八重山の宮良村に大城師番(おおしろしばん)という乗馬の名人がいました。

ある朝・・・名蔵湾を歩いていると海から馬が上がってきました。

馬じゃないか!待てよ!
神の馬は海からやってくると言い伝えがある。ということは、あれは神の馬!

馬に近寄ると馬は、師番をのせて、走りだしました。

俺を乗せてくれるのか?す、すばらしい馬だ。
おい、馬、お前は今日から赤馬という名前だぞ!

赤馬!いらさにしゃー(うれしいぞ!)

それからというもの、師番と赤馬はとても幸せでした。

赤馬の評判は、首里城の王様の耳にも入りました。八重山にすばらしい馬がいるという。その馬を城に連れて参れ!

すぐに役人がやってきました。

赤馬を王の馬にする 王様に背くと、師番、お前だけではなく、馬も死罪だぞ!

かわいそうに、無理矢理に引き裂かれた師番と赤馬。

さようならー赤馬、しあわせになるんだぞー

首里に着いた赤馬は、暴れて手がおえません。名馬というのは嘘であろう。
全く言う事を聞かぬではないか!師番め、偽物を使わしおったな!

言う事を聞かない赤馬に、とうとう王様は怒ってしまいました。

そのころ師番はなにか、胸騒ぎがして赤馬に会いに行くことにしました。

師番は、一晩中船を走らせ、首里城へ向かいました。

お城の門をたたいて、「赤馬に会いにきました。開けて下さい。」

ようやく赤馬に会えました。

会いたかったぞ!赤馬!私が悪かった。すまない!

そして 王の前で素晴らしい走りを見せました。

驚いた!赤馬は本物の神の馬だ。そして、師番、おまえの馬だ。
私が悪い事をした。と師番を許しました。

こうして、八重山に帰る事は許されましたが、赤馬の評判は既に、
薩摩の殿様にも伝わっていました。

赤馬を薩摩の馬にしようと薩摩の役人は、無理矢理赤馬を船に乗せました。

はなせっ!赤馬!赤馬ぁあああああ!
赤馬ー!赤馬よー!

師番は来る日も来る日も赤馬のことを思っていました。

すると 外で物音がしました。

あ、赤馬!?帰ってきたのか!赤馬!

赤馬は、大好きな師番に会うために、荒れた海を泳ぎきり帰ってきました。

しかし、疲れきってしまった赤馬は、師番の腕のなかで息を引き取りました。

その後、師番は、赤馬のすばらしさを伝えるために歌を作りました。

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