星の砂の話

それは、まだ八重山の島々ができてまもない頃のお話。
天の星の女神さまが、星の子を身ごもりました。
星の子を産むにあたって、「どこか清らかな場所がないでしょうか」と天の神様に相談したところ、
「あの島の沖のサンゴと白砂の美しいところがよかろう」とちょうど現在の竹富島の沖のとても美しい場所を教えてもらいました。

星の女神はさっそくその海で星の赤ん坊を産みました。
ところが、それを知った海の神は「ワシにことわりもなく、こんな所に子供をたくさん産み落としたのは誰だ!せっかくのワシのお気に入りの海が台無しではないか」と怒り出してしまいました。
怒った海の神は、海蛇を呼び「よいか、ここに産み落とされているものを全部飲み込んでしまえ!一つも残すな」と命じました。
海蛇は海の神の命令通りに星の子ども達をすべて飲み込んでしまいました。

後には、白い星の子どもの小さな骨だけが、砂に混じって残されました。
それを知った天の神様は、その骨を拾って香炉に入れ、お正月の朝にお香を焚いて星の子ども達の魂を天に送るように人間たちに言いつけました。
そのおかげで、子ども達の魂は星となり、天の星の女神さまの星の周りで光り輝くようになったと言い伝えられています。

現在でも、竹富島では年に一度御嶽の祭りの時になると、必ず香炉の星砂を入れ替えているそうです。